活動報告

 10月25日 火曜日   畑野健康ふれあいセンター  場所  畑野町   参加者 21名(男性 2名 女性 19名)                                                             

始めに戸田さんから「介護相談リンクす」を立ち上げた思いや活動の目的などをメンバーの自己紹介をかねて挨拶をして、八木さんから介護保険について、体験談をまじえた説明をしました。お母さんは心筋梗塞で入院されたのですが、退院の時に介護認定を受けるように医師から勧められて認定を受けました。退院後 少しでも生活しやすいようにと手すりなど着ける工事をしたのですが、工事費も1割負担で済んだとのことです。介護保険は医療保険とは違がい保険証を持っているだけでは利用することは出来ません。もし、健康や生活に不安を感じたら掛かり付けのお医者さんか支援センター ・ サービスセンター ・市役所などに相談してください。「介護保険制度」はみんなで支えあう制度ですから辛抱したり悩んだりしないでいろんな人に相談してサービスを活用しながら大いに楽しい老後を送ってください! と呼びかけると熱心に聞いて頂いた参加者からは盛大な拍手を頂きました。

次は紙芝居とバリ舞踊を観賞して頂きました。紙芝居は「貧乏神」という題名のはなしで、堀川さんの新作です。話は奥さんに逃げられた男(平作)とその家に住んでいる貧乏神との何とも暖かくて、こっけいでそれでいて考えさせられるやりとりが楽しい紙芝居でした。絵の上達はもちろんですが、アドリブのきいた話しぶりはプロ顔負けで楽しんで頂けたと思います。次はバリ舞踊です。今日はメンバーの仲さんの一人舞いですが「機織りの踊り」を見て頂きました。ヒンズー教から発展してきた踊りで、機を織っている仕草や糸を紡いでいる指先の動きなどきれいな衣装とかろやかな踊りを堪能して頂けたと思います。実はメンバー自身も大変楽しみにしていて今日も見れて幸せでした。

最後に座談会に移りました。陰山さんからどんなことでも話てくださいと 呼びかけて4グループに分かれて一時間、話ました。皆さん活発な意見が出たようですが、私のグループでは①何度か市から介護保険の説明を聞いたけど「質問はありませんか?と聞かれても質問自体が分からへん」と言っておられました。今日の説明の方がよく分かったと言って頂けました。 ②介護保険を一度も使わなかった高齢者に国から5万円もらえると言う新聞記事を見たと言う人もありました。 ③75才の女性は現在、息子さんと二人暮らしですが最近 足を痛めてこれからの生活のことなどいろいろ心配になって息子さんと介護のことなど話たいのですが息子さんの方が逃げてゆっくり話せないのが気がかりだと話しておられました。他のグループもたくさん出たと思いますので後日 反省会で持ちよりこれからの活動に活かしたいと思います。30分の予定が一時間も話が盛り上げって有意義な時間を過ごさせて頂きました。大変活発なサロンで私たちの方が元気を頂きました。これからも少しでも多くの質問に答えられるように勉強を重ねて行きたいと心から思った会でした。

次回の予定      1 定例会議    11月10日 (木曜日)  ガレリアにて   10:00~12:00

             2 活動予定    11月21日 (月曜日)  東つつじヶ丘集会所   13:30~15:00  内容未定        

                                                              以上  

定例会議

1.  パンフレット作りについて
  活動の時に参加者の方々に配る介護保険について書かれてあるパンフレットがあったら説明しやすいので作ろうと言うことになりました。前回 美濃田老人会の時は介護保健の保険料を印刷したものを配って説明をしたのですが、家に帰られて家族に自分の介護保険について、いろいろ聞かれたそうです。自分の介護保険について意識を持ってもらえたことは活動の目的の一つでもあるので大変 嬉しい報告でした。                                                                              2. 次回 活動予定   畑野町老人会の参加について                                                                                                                                                                                                              

           10月25日 火曜日    13:30~15:00     場所  畑野町健康ふれあいセンター                                                                                                   

           内容   ①「介護相談リンクす」について話やメンバー紹介と介護保険について

                                                  ②紙芝居  「かがみ」  堀川さんの新作です。

                 ③バリ舞踊  「はた織りの踊り」  仲さんの一人舞いです。

                 ④座談会   各グループに分かれて話し合い

参加者の中には、まだケアマネージャーや医師にかかわっていない健康な高齢者も又、毎日の生活の中で少し健康に不安を感じながら何処に誰に相談したらいいのか分からない人もこの機会に話してもらえる会にしたい。                 

3. 12月の活動について    ① 12月2日 金曜日  東別院ふれあいセンター  活動内容は未定

4. 「介護保険リンクす」の紹介パンフレットの下刷りが出来たので確認して名刺も作ることに決めました。

5. 勉強会     今日は堀川さんが新聞から「人生案内」という記事から30代主婦からの相談をもし私たちが受けたらどう回答するかを話し合いました。相談内容は他県に住む夫の両親のことで義父は昨年倒れて、現在リハビリ中で義母が介護しているしているのですが今春、義母から義父を預かってほしいと言ってきた。 理由は数年前から韓流スターに夢中でファン仲間と韓国旅行に行きたいとのことでした。その時は夫に断ってもらったがその後も「預かって欲しい」と言って来て気が重いとのことでした。夫は「放っておけ」と言うし、また夫には兄弟もいるという相談内容です。

メンバーからは義父を預かってあげるか、断るかは義父の健康状態にもかかわるし簡単言えない。また 義母の本当の気持も聞いてみないといけないのではないか。夫自身もかかわらないといけないはずなのに母親の趣味のため父親を見る必要はないと放っておけと言うことも問題だといろいろ意見がでました。結論は公的サービスのことや相談出来る所を教えてあげる。家族みんなで考えるように助言してあげると言う意見でまとまりました。                  

以上  10月19日  ガレリアにて                                                                                                                                                                                                                                          

のの字の哲学

介護相談とは直接関係ないかもしれないけど、
人間関係を良好に保つのに知っていた方がよいかなと思い、ちょっとした話を投稿します。
それはずっと昔聞いた渡辺和子さんの講演での話です。
彼女は当時岡山にあるノートルダム清心女子大学の理事長で、 福祉活動に一生を捧げてきた人です。
 その業績は日本のマザー・テレサとも呼ばれる偉大なものですが、
壇上に上がった彼女は、 拍子抜けするほど華奢で小柄な可愛らしいおばあさんシスターでした。
可愛らしい鈴のような声で、 優しく、ゆっくり、聴衆に話しかけるように話をされました。

彼女からはたくさんのよい話を聞いたのですが、一番心に残ったのが「のの字の哲学」と言う話です。
これは人間関係をスムーズにするもので、 夫婦にとったら円満の秘訣となるそうです。

「のの字の哲学」とは、簡単に言えば相手を受け入れること。
しかし、相手を受け入れるには、 まず自分が自分自身から解放され、 自由になっていなければならない。
自分のバリアーを取り去り、 「!」とか「?」と応じるのではなく、相手のニードを感じ取り、
「そうなの」と相手の気持ちに添うようにするのだそうです。

たとえば、夫が仕事から「ああ、暑かった!」と帰って来たとする。
そのとき「そう?」とか、 「夏だもの、当たり前じゃない!」ではなく、
「そお~、暑かったの、大変だったわね」と 夫の気持ちを受け入れる。
夫が「疲れた~」って言った時、 「私だって疲れているのよ!」ではなく、
「そう、疲れたの」とまず相手を思いやるのです。

相手が「ああ、暑かった!」「疲れた!」と言った時、
相手のニードは、批判や分析をしてもらいたい訳ではなく、 そう言う自分を分ってもらいたいのです。
相手のニードの受け取りを間違えると、 コミュニケーションは深まらず、関係はよい状態を保てない。
相手を受け入れれば、 相手も自分を受け入れるように胸を開いてくれる。
そこからよい関係は生まれるというのです。

彼女もたくさんの失敗をしてきたそうです。
ある時、仲間のシスターが 「喘息が出て夕べ眠れなかった。」と言った時、
彼女は思わず 「シスター、夕べ薬をお飲みにならなかったの?」と尋ねました。
しかし別のシスターが、 「まあ、咳がひどかったの。それは辛かったわねぇ。夜が長かったでしょう。」
と話すのを聞いて、すごく自分を恥じたそうです。
そのシスターは別のシスター言葉にうれしそうに頷いていたからです。

人間は弱いから失敗をする。でも失敗したっていいと言います。
この世の中に無駄なことは何もなく、 取り返しのつかないこともない。
失敗ごとに自分を知り、そこから何かを学び、 自分を見捨てず歩み続ければそれでいい。
「のの字の哲学」、それを実行できるかできないかで 人生は随分変わるそうです。

さて、この「のの字の哲学」、 自分を解放させることが難しそうですが、 参考にしていただければ…。

今日の勉強会、考えさせられました。ご苦労様でした。

 来月の例会の11月21日(第3月曜日)東つつじヶ丘の活動に変わります。

詳細については、25日の「畑野」で打合せしましょう。

「認知症」についての記事

先日 新聞で「病院の実力」と言う記事を見ました。今回は認知症について書いてあって、京都府で日本老年精神医学会、日本認知症学会の専門医のいる8ヶ所の(洛和会音羽、府立医大、武田、京都大、京都市立、武田総合、宇治武田、三幸会 北山)の昨年の治療実績が載ってありました。認知症は、国内では240万人を超える患者がいて身近な病気ですが、脳の機能が病的に破壊されることで、脳全体に委縮や老人斑と言うシミが見られる「アルツハイマー型」、脳梗寒や脳出血が原因の「脳血管性」、脳内に異常なタンパク質がたまる「レビー小体型」が代表的です。治すことはできませんが薬で進行を遅らせることは出来るそうです。今は薬も飲み薬と貼り薬が発売されているそうです。少しでも早く、治療を受けるためには本人だけでなく、家族がいつもと違う行動の変化に気付いたら、ふだん診療を受けている医師に初期の症状を診断できる「物忘れ外来」を紹介してもらうことが大切だということです。記事の最後に認知症が進行していくと見守りや介護が必要になりなります。認知症の場合は高齢でなくても40才を超えている場合には介護保険が使えます。専門医に介護サービスを受けるのに必要な「主治医の意見書」を書いてもらい、行政の窓口や市町村に設置された「地域包括支援センター」を活用してください。と書かれてありましたが、私たちも介護サービスについて、もっとわかりやすく、もっと広く深く情報の発信をしていきましょう。