図書の貸出

亀岡市の介護相談員は3〜4名ずつのグループにわかれ、介護施設を月に数回訪問しています。
私のグループは、昼食を終えた13:30頃からおやつの時間の15:00頃に訪問することが多く、利用者のみなさんはホールでゆったりとした時間を過ごされています。もちろん曜日によっては、お風呂に入ったり、リハビリをしたり、レクリエーションが行なわれたりしており、職員のみなさんは忙しそうにお仕事をされていますが、利用者の方は全員がそういうわけではありません。
そのような時間に訪問しているため、介護相談員は利用者の方とゆっくりお話しをすることができ、利用者の方は喜んでくださっているように感じます。
しかし、限られた時間と人数では皆さんとお話しすることができるわけではないので、利用者の方の中には、そのゆったりとした時間を少し持て余し気味にしている方もいるように感じました。
そこで利用者の方が個人で何か時間を過ごすためのサービスはないかと考え、施設に本があれば読んだり見たりできるのでは…と思い至りました。

亀岡市の図書館では団体貸出というサービスを行なっており、1団体150冊以内の図書を3ヶ月間借りることができます。「介護相談リンクす」の活動として(当初は個人的なボランティアとして)そのサービスを利用して図書を介護施設に置くことを提案したところ、提案に賛同いただき3月から施設に図書を置くことになりました。

図書の貸出

「介護相談リンクす」では、月に1回、施設を訪問し図書の管理をすると共に空いた時間で利用者の方へ紙芝居をしています。図書の貸出を始めて半年ほどたちますが、現在のところ大きなトラブルもなく(数冊の紛失はありましたが…)利用者の方には大変喜ばれています。

このような小さなアイデアで利用者の方の満足向上が得られるのですね。

活動報告

「介護相談リンクす」の第1回は千歳の「さわやか健康センターでの活動です。参加者は33名で全員女性でしたが皆さんとてもお元気そうで初めての活動で少し緊張していた私たちを心よく受け入れて頂きました。初めに「介護相談リンクす」のメンバーの紹介をして会の名前の説明と立ち上げた私たちの思いなどを体験談を交えて少し話した後「介護保険の保険証」について保険証を片手に説明をしました。介護保険についてもよく知っておられて今日来られている皆さんは心身ともお元気で関心しました。2部は紙芝居と踊り「インドネシア舞踊」の観賞会をして記念写真などをした後、最後に各テーブルにメンバーが入りお話をさせていただきました。心配ごとや悩みごとなどいろいろ話がでました。後日 会合で話し合いたいと思っています。今日 初めての活動とあって手探りで進めて行きましたが参加者の方やセンターの皆さんに暖かく迎えて頂いたお陰で1回目としては満足のいく活動だったのではないかと自負しています。ただ 反省点も沢山あって皆でよく話し合って次の活動につなげて行きたいと考えています。千歳の皆さん ありがとうございました。メンバーの皆さんお疲れ様でした。

ミーティング議事録

8月9日に行われる「ちとせさわやか健康センター」での交流・相談会のミーティングをしました。
「介護相談リンクす」として、初の事業です。「ちとせさわやか健康センター」は、要介護・支援認定を受けていない元気なお年寄りが利用されているので、まずは「介護相談リンクす」を知ってもらうことと、楽しんでもらうことに主として、座談会を開催することにしました。

介護相談は心を開いてもらえないと、本当の意味での話しを聞くことはできません。限られた時間でいかに和やかな雰囲気を作るか…。
今回は最初に「介護相談リンクす」の紹介と介護保険についての簡単な豆知識のお話をした後、バリ舞踊と紙芝居を楽しんでもらい、その後に座談会を行うことにしました。

「介護相談リンクす」が、とうとう始めの一歩を踏みだしました。
今回の事業を成功させて次の活動に繋げていけるよう頑張ろうと思っています。

次回のミーティングは8月30日 10:00〜。
「ちとせさわやか健康センター」の総括と9月1日に行われる旭町での活動のミーティングを行います。

7月の例会

「介護相談リンクす」の研修事業については、メンバーの活躍により、いくつかの地域から問い合わせもあり、出だしは順調。 どのような研修内容にするかを組み立てました。

1.介護保険についての講習

  • 「介護相談リンクす」の存在を知ってもらう
  • 介護保険は皆の支えにより成り立っていること知ってもらう
  • 介護保険の利用を推進するわけではない
  • ただし、必要になった場合は利用できることを伝える

2.人が集まり楽しんでもらうための工夫

3.座談会(参加者で数人ずつグループを作り、メンバーが入り話し合う)

  • 参加者それぞれの話しを聞く
  • 今、楽しいこと。してみたいことなど…

このような内容にすると、介護保険について知ってもらうことができ、多くの方の意見を聞けるのではないかと思います。

8月からは、いよいよ活動の実行に向けて動きだしそうです。

また、明日は「かめおか市民活動推進センター」に登録するためのヒアリングです。「亀岡市支えあいまちづくり協働支援金」のヒアリングの時もそうでしたが、面接や面談というものは、いくつになっても緊張するものですね。

良い結果報告ができることを期待して…。

地域包括支援センター

亀岡市の介護相談員は、毎月第三3木曜日(基本)に市役所で定例会議を開き、介護に関する研修や施設訪問の活動報告をしています。

6月の会議では、「地域包括支援センター かめおか」の方を講師として招き、地域包括支援センターの役割について学びました。

地域包括支援センターとは

地域包括支援センターは、地域で暮らす高齢者の皆さんを、介護、福祉、健康、医療など、さまざまな面から総合的に支えるために設けられ、

  • 保健、医療、福祉などの総合的な相談対応
  • 介護予防支援
  • 住みやすい地域づくり
  • 権利を守るための相談・支援

を行っています。

亀岡市には3カ所の地域包括支援センターがあり、介護認定を受けている方もそうでない方も、健康に不安を感じた場合や生活に不自由が生じた際には、相談をすることができます。各地域包括支援センターは、それぞれ担当地域が決まっているので、住んでいる地域が

  • 吉川町、薭田野町、大井町、千代川町、本梅町、東本梅町、畑野町、宮前町の方は「亀岡市地域包括支援センター シミズ」
  • 亀岡地区、馬路町、旭町、千歳町、河原林町、保津町の方は「亀岡市地域包括支援センター かめおか」
  • 東別院町、西別院町、曽我部町、篠町、東つつじケ丘、西つつじケ丘、南つつじケ丘の方は「亀岡市地域包括支援センター あゆみ」

に相談すると適切な対応をしてもらえます。もちろん、違う地域の地域包括支援センターに相談をしても、きちんと対応はしてもらえるはずですが。
相談業務の他にも、地域包括支援センターでは介護をしている家族の方のためのコミュニティづくりや介護予防のための健康づくり教室など、いろいろな催しもしています。

それぞれの地域包括支援センターの問い合わせ先や担当地域の確認などは亀岡市のページを参照してください。
『亀岡市・地域包括支援センター』http://www.city.kameoka.kyoto.jp/contents_detail.php?co=kak&frmId=3963

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研修を受けての感想(あくまでも個人の感想です)

今回の研修では、地域包括支援センターが高齢者のための総合的な窓口で、お年寄りやその家族のためにさまざまな支援をしていることが、よくわかりました。
しかし何よりも驚いたことは、その幅広い業務を亀岡市地域包括支援センター かめおかの場合、スタッフ4名で行っているということ。少ない人員で、年間300件にも及ぶ相談と対応、それに伴う会議や各種催しを行っているとは、本当に頭の下がる思いでした。
さらに今年は、厚生労働省から各市町村に要請されている「高齢者の生活実態調査」を行うとのこと。亀岡市の地域包括支援センターでは、65歳以上の市民を対象に調査票(アンケート)と訪問による実態調査が実施されるようです。
亀岡市の65歳以上の人口は2万人弱(およそ18000人/2008年)。亀岡市の地域包括支援センターのスタッフ12名で、本当に実態調査などというものができるのか、少し疑問を感じました。もちろん地域包括支援センターのスタッフ以外にも協力を得て行われると思いますし、お年寄りの孤立を防ぐためや認知症の早期発見にも実態調査は必要まことですが、これぞ「言うは易く行うは難し」ですね。

6月の例会

「介護相談リンクす」の今後の活動について話し合いました。

まず、私達のしたいことは
・介護保険の制度を知ってもらい、必要な人が充分なサービスを受けられるようになってもらうこと
・介護についてやサービスについて不安に思っていることを聞くこと
だと思っています。

そのためにできること…を考えました。私達にとってハッピーなことは、今年度の「亀岡市支えあいまちづくり協働支援金」事業に応募したところ、めでたく採用となり、ほんの少しですが資金ができたことです。
これを元手として、地域にネットワークを持つメンバーが、老人会や婦人会を通じてイベント(研修会などと銘打つと小難しそうなので…)を計画する事にしました。現在の候補地は旭町、千歳町、西別院、東別院、つつじヶ丘などです。候補地といっても、その中から1つを選択するわけではありません。できる限り多くの地域で催しをしたいと思っています。

次の例会までに何ができそうか各地域を当たってみて、方向性を考えるのが今日の宿題です。

次回の例会は7月4日。また良い報告が書けることを期待して…。

介護相談 リンクす

「介護相談 リンクす」は、2008年から2010年の任期で活動してきた亀岡市介護相談員の有志が作ったグループです。

2010年11月に任期を終えましたが、介護相談員として活動してきた経験を生かして「私たちに何かできる事はないか」と考え、その後も毎月、勉強会(ランチを囲んでのおしゃべりがメイン?)を重ねてきました。

これから少しずつ、介護保険制度についてや、亀岡市の行政や施設の取組みなどを発信していければと思っています。