豆知識(施設サービス費用)

前回の会議で疑問点として出された、施設サービス費用について調べました。  疑問は、施設サービス費において、多床室より個室のほうが安いという現象です。一般常識では病院のことも考えると、個室サービスのほうが高いと思うし、現にユニットの個室サービス費は高いです。ではなぜこんな現象が起こったのでしょう?

話は平成17年の介護保険法の改定に遡ります。その時の法改定により、施設利用者の居住費と食費が保険給付の対象外となり、自己負担となりました。 それまでの施設サービス費には居住費と食費が含まれていたのですね。それで、居住費については、標準額を算出し、従来の施設サービス費から引いて、介護サービス費用の減額を行うことになりました。すると、施設サービス費が、多床室より自己負担額の大きい個室の方が安くなってしまう、という「ねじれ現象」が起こったのだそうです。  そこで、多床室の費用の引き下げが行われ、利用者の総費用(施設サービス費の1割+居住費+食費+日常生活費)としては、個室より多床室の方が安いということになりました。

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